David's story(1)
その日私は仕事がうまくいかなくていらいらしていた。
それは仕事を共にする仲間たちにもおそらく感じ取られてしまったと思うので悪かったと自己嫌悪に陥る。
仕事も私生活もうまく行かない。
おそらくここのオーストラリアが居心地が悪いのだろうか?
そう思って何気にテレビを付けるとインドネシアの特集をやっていた。
そう言えば同僚がサーフィンに行ったとか聞いた事があるな。
オーストラリアからインドネシアは意外に近く、簡単に行けるのだ。
少し気分転換に旅行するのも有りかな。
私はそう考えていた。
早速同僚に電話をした。
どうした?それより、失敗なんて誰だってあるから気にするなよ。良かったらこれから飲みに行くか?
電話した事によって私を心配した言葉をかけてくれる同僚に感謝した。
バリ島に行った事あるよね?
あぁ、あるよ。あれ?サーフィンしたっけ?
全くしないんだけど、バリ島ってどんな所かなーと思って。
めっちゃいい所だよ。ご飯は美味しいし安いし、波も最高。内緒だけどさ、キノコがあって、、、
キノコは興味ないよ。
あ、そう。とにかく、一度は行くべきだよ。
同僚は時々キノコを食べてトリップしてるらしいが、私は全く興味がない。でも旅行としては一度一人で行ってみるべきところなんではないかと思ってきた。
私はネットで半年先の飛行機のチケットを予約した。
人生は不思議だ。