emi's story
目を覚ますと病院にいた。 身体が痛い。 emiは目の前に逆走してきた車の車種をかすかに思い出していた。 若い男性で笑みを浮かべてかなりのスピードで突っ込んで来た。 薬でもやってるんだろーか? そう思った瞬間強い衝撃とともに目の前が真っ暗になった。 …
飛行機はまだ離陸すらしてなかった。 かなり長い間夢を見ていたのだろうか? しかしこの飛行機さえも違和感を感じていた。 何が違うのかよくわからないまま、飛行機は離陸した。 emiの隣の席は空いていた。 機内食を食べ終えてコーヒーを飲んでいると前の席…
世の中はコロナと言う何者かわからないウィルスで蔓延した。 最初は中国だけだったが、あっという間に日本にも広まった。 ワクチンを接種したおかげかわからないけどemiはコロナにならなかった。 しかし、世界中に広まったと言う事は海外旅行が出来なくなる…
蒸し暑い空気と排気ガスの匂い、そして埃。 emiはインドネシアに来たと実感した。 ただいま。 心の中でつぶやいた。 デイヴィッドは混雑する空港の中でタクシーを探していた。 エイミー!! タクシーを捕まえたのかemiを呼んだ。 emiはデイヴィッドの元に行…
空港に着いてインフォメーションを見る。 デンパサール行きは遅延なし。 emiにとってガルーダインドネシア航空の飛行機は2度目。 最初は台風の後の日だったなーと思い出していた。 ガルーダインドネシア航空でのチェックインを終えて、スーツケースを預け、…
その日emiはそわそわしていた。 朝起きてシャワーを浴びて入念にメイクをした。 トーストを焼き、テレビを付ける。 『今日の魚座はごめんなさい、12位でした』 オーストラリアでも朝に今日の運勢なんてテレビでやるのかな? 焼けたばかりの熱々のトーストに…